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教会にあって、教会のものとならず

教会にあって、教会のものとならず
2016年10月23日(日)

この世にあって、この世のものとならずに生きて行かなければならないということをよく耳にします。けれども、教会にあって教会のものとならないことの方がもっと難しいかもしれません。教会のものとなるとは、教会の組織にまつわる様々な問題や聖職者の人事異動などに心を奪われ、それらに巻き込まれてしまい、イエスに焦点を合わせることがなくなってしまうことを言います。こうして、次第に教会は、私たちが見ようとして来たものを見えなくし、聞こうとしてきたことを聞こえなくしてしまいます。それでもなお、キリストが宿り、私たちをご自分の食卓に招かれ、永遠の愛の言葉を語られるのは、教会においてです。

教会のものとならずに、教会の中で生きるものとなることは、大きな霊的な課題です。

ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
353頁。

教会を愛し、教会を信じることは、教会と一体となり教会のものとなってしまうことではありません。イエスさまに焦点を合わせ続けることが、最も大切なことなのです。


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