あり余る恵み
2016年10月20日(木)何世紀にもわたって教会がしてきたことは、批判的な人であれば誰でも教会を去ろうと思わせるに十分でした。暴力をほしいままにした十字軍、ユダヤ人虐殺、権力闘争、抑圧、破門、処刑、人々や思想をあやつり、分裂を絶えず繰り返してきた歴史であり、それは実に目も当てられないほどひどいものです。
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罪が増したところには恵みはなお一層満ち溢れ、約束が繰り返し反故にされたところに、神の約束は揺るぎなく生き続けていることを受け入れられますか。信じるとは、これらの問いかけに「はい」と答えることです。ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
350頁。
信じるに値する数々の材料に囲まれて信じるということを私たちはします。それが普通のことであり、またふさわしいことです。
しかし教会を信じるということは、信じるに値することが全くない、むしろその逆の材料に囲まれている状況の中で、信じるということを私たちに問います。
この信じるということが、自分の人生の中に生まれると、人生が変わります。