奴隷状態から呼び出される
2016年10月16日(日)教会は神の民です。
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奴隷状態から自由へ、罪から救いへ、失望から希望へ、闇から光へ、死を中心にした存在から生に集中した存在へと呼び出された神の民、それが教会です。教会について考える時、私たちは共に旅を続ける人々の集団を考えます。あらゆる年齢、人種、社会からなる女、男、子どもたちを私たちの視座におき、それらの人々が永遠の住処に向かって、長くて面倒の多い旅を続けながら、互いに支え合っているであろうことを思い巡らすことが大切です。
ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
346頁。
長くて面倒の多い旅を、互いに支え合いながら、永遠の住処に向かって旅している集団。それが教会である、といいます。その集団は、同質の団体ではなく、さまざまな違いを抱えながらの集団、群れです。そこが見えなくなると、あるいは思い巡らすことがなくなると、私たちは教会にたいして大きく間違った捉え方をしてしまいます。
この教会というありかたがこの世に存在していること自体、奇跡ではないかと思います。