まことに現存する
2016年10月14日(金)信じる人々の集団を、ナザレのイエスへの信仰を共有する人々の集まりと考える限り、イエスは霊感を与えてくれる歴史上の人物に留まってしまいます。けれども聖餐の時に、イエスのが形作られる体がイエスご自身の体であることを悟るならば、私たちは真の現存とは何かを理解し始めることでしょう。ご自身の体と血のささげものの中に現存されるイエスは、それらのささげものによって形作られてゆく、信じる者たちの体として現存されています。キリストの体をいただく私たちは、生きているキリストとなるのです。
ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
344頁。
キリストの体と血を食することによって、私たち自身も生きているキリストとのなるのです。これは決して神になるのではありません。人間はどこまでも人間です。しかしキリストの現存、あるいは現臨の中に生かされることは、生きているキリストとなることなのです。神さまの愛をこの地上に証しする者となるのです。