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答えを用意して待つ

答えを用意して待つ
2016年9月3日(土)

私たちが死の代わりにいのちを選ぶためには、しばしば衝動とは相反する意志の働きを必要とします。意志が許そうとするのとは反対に、衝動は復讐しようとします。
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では、意志が衝動に打ち勝つようにするにはどうすればよいのでしょうか。鍵となる言葉は「待つ」です。何が起ころうとも、私たちに向けられた敵対的な行為と、私たちの反応とに間を置かねばなりません。自分自身をその事柄から引き離し、時間をかけて考え、友人と話し合い、前向きに応えることが出来るようになるまで待たねばなりません。衝動的な反応をするなら、悪が私たちに勝つようになり、そのことでいつも後悔するでしょう。けれどもよく考え抜いてから答えることで私たちは「善をもって悪に勝」つように助けられることでしょう(ローマ12章21節)。

ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
301頁。

待つこと。間を置くこと。
罪人である人間には苦手なことなのかもしれません。

ケイタイ文化、インターネット文化の中で、待つこと、間を置くことはますます難しくなっています。すぐに反応がないことが否定的なことのように思えてきます。

衝動的に生きるのは一見楽な道のようですが、悪が勝ち、そのことで後悔する道です。
意志の力が最大限に発揮される道を選択しなければなりません。そうして善をもって悪に勝つ道に歩みましょう。


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