選ばれる
2016年7月13日(水)イエスは選ばれた方です。
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選ばれるということは・・・かけがえのないものとして知られ、愛され、選び出されるということです。
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私たちの社会では、自分が選ばれているということは、他の人々は選ばれていないことを意味します。けれどもこれは神の場合にはあてはまりません。私たちが選ばれているということを明らかにするために、神のみ子を選ばれました。神の国には、競争も敵対もありません。神の子は、ご自身が選ばれていることを私たちと共有してくださいます。神の国では、一人ひとりが尊く、かけがえのないものであり、一人ひとりに、他の人々もまた選ばれていることを見出す目と、それを喜ぶ心が与えられています。
ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
243頁。
神さまに選ばれているということが、いわゆる選民意識を生み出し優越感を生み出し差別を生み出すことになるとすれば、それは聖書の語る「選び」ではありません。
聖書の語る選びは、他の人びとを差別する選民意識とは無縁です。
聖書の語る選びに生きるということは、他の人びともまた選ばれていることを見出す目と、それを喜ぶ心が与えられることです。