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人間は掟を守る ― 新しい生活への方向

〔結婚と愛〕

2015年9月22日(火)

そしてここに今やまさに、全員違反者である男と女の関係に領域に、人が神の寛容により悔い改めへと導かれ、自らの過ちに対して距離を置き、非常警報事態に置かれることにこそ、「掟を守ること」の本質があります。それ以上のことは人から要求されていません。

カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小槌千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、506ff。

掟を守ることの本質は、悔い改めへと導かれること。自らの過ちに対して距離を置くこと。非常警報事態に置かれること、にあります。

私たちは神さまの掟によって、悔い改めへと導かれます。
私たちは神さまの掟によって、自らの過ちに対して距離を置くことができます。
私たちは神さまの掟によって、非常警報事態に置かれることになります。

悔い改めへと導かれることとは、罪の方向、自己中心の方向を向いていた自分が、神さまの方向に向きを変えることです。
自らの過ちに対して距離を置くこととは、自分の過ちに対しては自分が一番近い所にいると思っていたのですが、自分よりも神さまが一番近いところにおられることを知ることです。そして神さまの解決に委ねることでしょう。
非常警報事態というのが少しわかりづらいのですが、神さまの掟がない時、あるいは知らなかったときは、過ちに対しても判らなかったのですが、神さまの掟によって、何が過ちかということを知る者となったということでしょうか。

(祈り)
神さま、あなたの寛容によって新しく生きる道に立たされていることを感謝します。


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