〔結婚と愛〕
2015年9月17日(木)
結婚が神の掟の光に歩み入る時、結婚の成立は外に向かって、周囲の人びとに対して「責任ある」行為という性格を持たざるをえぬことを意味しています。
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結婚生活は私的な企てとしてのみ実行されることはできず、欲してはなりません。まだ非常に幸せな愛しつつある夫婦の「小さくとも楽しい我が家」も、やはり少なくとも外に向けてドアや幾つかの窓がなければ、二人の内面においても住み心地の良いものではありえないでしょう。
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結婚生活を営み、活力を失いたくない者は、この責任を真剣に守らなければならぬでありましょう。カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小槌千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、499f。
結婚生活において、外に向かっての責任のある関わりが、発生します。
それは案外邪魔臭いものです。そのような責任は、愛のある結婚生活には、本質的なものではないので、どうでもよいのだ、としたくなることもあるでしょう。
しかしバルトは、その責任を果たすことは、二人の結婚生活が心地よいものとなり、活力のあるものとなり続けるために、重要なものである、と語ります。
社会の中で孤立するのではなく、社会としっかりとつながっている結婚生活こそ、二人にとって心地よいものであり活力の溢れたものとなるのです。
(祈り)
神さま、結婚生活において社会的責任を果たすことの大切さを教えてください。