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人間のための人間

〔同胞としての人間〕

2015年8月27日(木)

彼に援助を断ることで彼のためになしうるささやかなことをしないと、他者をではなく、私は自らを災いに、つまり非人間性に突き落とすことになります。彼が私を求めて叫び、私を求めたら、その時彼は自らなすべきことを彼の行動の人間性のためになしたのです。
・・・
私の人間性は、私の行動が、私自身が、あなたというものに援助を提供することが必要であって、魚が水を必要とするように、本当にそれほど非常に必要であるという自覚に特徴づけられている、ということにかかっています。

カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小槌千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、462ff。

誰かに援助するということは、その誰かのために大切なことというだけではなく、自分自身のために大切なことなのです。
援助をするということで、人間は人間となるのです。
今日も隣人の声に耳を傾け、過分なことはできないのですが、自分にできるささやかな援助の手を差し伸べ、そうしてまこと人間にならせていただきましょう。

(祈り)
神さま、隣人の声に耳を傾けさせてください。


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