〔人間とは何か〕
2015年7月14日(火)
自らの現実から遠ざかった人、この限りなく癒し難く危険に曝された人、その人自身に関して言えば、この全く邪悪でみじめを極める人も、神により「支えられて」いるのです。人間は不誠実ですが、神は「誠実」です。
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福音は、御国がまだ目には見えないが、すでに到来している、一切が成就しているということから由来しています。そこから福音は一切の悲観主義、一切の悲劇、一切の懐疑に抗議をします。福音は、聴く人に疑い深い悲しげな顔をすることを禁じます。福音は、悪意のあるみじめを極める人でも神に向けうる希望、隣人をも愛することを許される希望の福音です。カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小鎚千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、394f。
どのような状況の中にいる人も、隣人愛に生きることができる、それが福音であるといいます。なぜなら人間はどのような状況の中にあっても、神さまに支えられているからです。
人間は不誠実、不真実、不信仰ですが、神さまは誠実、信実、そして私たちを信頼していてくださいます。十字架の言葉は、まさにそのことを現わしています。
(祈り)
神さま、あなたの誠実を教えてください。