〔東西間の教会〕
2015年6月25日(木)
今日、教会にとって大切な問題は闘争ではなく、「建設」です。
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キリスト教会は建設に味方しています。それゆえ一方に正当性を、他方に不正の責めを負わせることはできません。・・・教会は、人の自由を無効にせず、その侵すことのできない尊厳と聖性に基盤を置く神の正義を信じ、宣べ伝えます。だがまた神の自由を、つまり人の正義により不必要とされず、かえって非常に激しく要求されている神の恵みの荘厳な自由を信じ、伝えるのです。教会は、あらゆる理性よりも高く、それゆえまさに「人の平和」のためにも配慮する神の自由を信じ、宣べ伝えます。
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自由な教会は、今日このような自由なヨーロッパにとってのひょっとすると最後の機会であります。カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小鎚千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、365f。
「建設」すなわち建て上げることが、教会の目的です。決して闘争、破壊が目的ではありません。それはキリスト者一人ひとりの生き方にも当てはまります。
家庭において、地域社会、会社、学校において、闘争ではなく建設がテーマであり目的です。
建設は、「神さまの恵みの荘厳な自由」を宣べ伝えるところに始まり、導かれ、完成させられます。
(祈り)
神さま、あらゆるところに神さまの恵みの荘厳な自由を宣べ伝えさせてください。そうして平和のために用いてください。