皆さんは、祈るときには神に向かって祈っておられると思います。その祈りが、御父に向かっているのか、イエスに向かっているのか、聖霊に向かっているのかを区別されているでしょうか。ミサの祈りはすべて、イエスと共に御父に向かって祈っているのです。三位一体を生きていくと、そのダイナミズムがよく分かります。祈りが深まれば深まるほど、御父がどのような方であるのか、イエスと共に歩むということがどういうことなのか、聖霊の恵みで生かされ、聖霊によって支えられているということがどういうことなのかがよく分かってきます。つまり、祈りが三位一体的になればなるほど、祈りが深まり、キリスト者としての生き方が豊かになってくるのです。
『信仰に生きる―典礼歴に沿って』、英隆一郎、「聖霊降臨と三位一体」、169ページ
今年2015年の聖霊降臨日、ペンテコステは5月24日です。まことの神であるイエスさまは、まことの神である聖霊さまをこの地に送って下さいました。聖霊と共に生きる信仰生活は、愛と自由に満ちた信仰生活です。
聖霊によって与えられた愛と自由の信仰生活は、隣人と共に生きる道を開きます。バラバラになりがちな私たちを一つになる道へと導きます。