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この世のあらゆる事態の完全な転換の始まり

〔私の魂は主をあがめる〕

2014年12月21日(日)

神がマリヤを道具として選んだということ、神がこの世の卑賤な中に歩もうと決意したということは、決して牧歌的・家庭的なことではなく、この世のあらゆる事態の完全な転換の始まり、この世のあらゆる事態の完全な再建の始まりを意味する。
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ここで起こったことは、この世の裁きと、この世の救いである。
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これらすべてのことが、われわれを美しい物語で感動させるために起こったのではなく、<神が人間的な高みにあるすべてのものを撃ち砕き、その価値を無にし、低いところに神の新しい世界を造ろうとしている>ということにわれわれを気づかせ、そのことにわれわれが驚き、われわれが喜ぶようになるために起こったのだからである。

ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、624f。

クリスマスの奇跡は、この世の裁きとこの世の救いである、のです。
神さまが撃ち砕かれたはずの「人間的な高みにあるすべてのもの」の中に、もし自分がいるならば、あるいはいようとするなら、また今日の教会があろうとするなら、それはキリスト教信仰とは何の関係もない、ということになります。
私はこの神さまの転換の始まりにどれだけ気づいているだろうか、と思います。

(祈り)
神さま、低い道を選ぶ者にしてください。


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