〔私はあなたの主なる神である〕
2014年11月2日(日)
「わたしはあなたの神、主である」(出エジプト20:1)。―神が「わたし」と言う時、啓示が起こる。神は、この世をひとりで歩むにまかせたり、この世に対して沈黙していることもできるであろう。神が自分から語り出さなければならないなどという理由はどこにもないのである。しかしそれにもかかわらず、神が「わたし」と言って、人間に語りかけるなら、それは恵みである。
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神みずからが自分を「主」と宣言することによって、神はわれわれをあらゆる人間の隷属状態から解放するのである。
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「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から行いなさい」(コロサイ3:23)ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、543f。
この世にあって、この世のあらゆる「王」の中にあって、キリスト者は、ただ神さまだけにお仕えします。それはこの世の王に仕えないということではなく、この世の王に仕える時も、ただ人に対して仕えるのではなく、神さまに対して仕えるのです。
私のことなど放っておくこともできるのに、この神さまはそうはされず、私に語りかけてくださいます。「わたしがあなたの主である」と語りかけてくださいます。
「自分が自分の人生の主として歩まなければならない」という私たちの束縛から、神さまは解放してくださるのです。
(祈り)
神さま、あなたが主となって導いてくださることを感謝します。