〔互いに仕え合いなさい〕
2014年10月25日(土)
交わりの中で、一人の人が他の人に対して負っている第一の奉仕は、他の人の言葉に耳を傾けるということである。神への愛が、神の言葉を聞くことによって始まるように、兄弟への愛は、兄弟の言葉を聞くということを学ぶことによって始まる。
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<時間は余にも貴重であって、他人の話を聞く時間などはない>と考える人は、実際には、神と兄弟のための時間を持とうとしない人、つまり、いつも自分自身のため、自分の言葉と計画のためにしか時間を持とうとしない人であろう。ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、529f。
伝道することは、神さまの愛を伝えるということです。愛を伝えるためには、愛することが必要です。つまり伝道するということは、愛するということといってもいいでしょう。
神さまへの愛は、神さまの御声(聖書の言葉)を聞くということに始まると聖書は語ります。それと同じように、兄弟への愛は、兄弟の言葉を聞く、ということに始まるとボンヘッファーは語ります。
そうすると、伝道するということは、兄弟の話しに耳を傾けるということで初めて成り立つということになります。
ところが、伝道するということが考えられるところでは、いかに話すか、何を話すかということに終始することが多いのではないでしょうか。きっとこれでは伝道は進まないのでしょう。
聞くということは、簡単なようでなかなか難しいことです。
ある方に紹介をいただき読んだ『プロカウンセラーの聞く技術』(東山紘久著、創元社、2000年発行)はいろいろと教えられた本の一つです。
伝道を考えている人に限らず、良い人間関係を築きたいと考えている人にはぜひ読まれるとよい本だと思います。
(祈り)
神さま、兄弟の言葉を聞くということを学ばせてください。