〔互いに仕え合いなさい〕
2014年10月24日(金)
「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人になりなさい。」(マルコ10:43)
イエスは交わりにおける本当の権威を「兄弟としてする奉仕」に結びつけた。
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キリストの共同体は、はなやかな人格者を必要としているのではなく、イエスと兄弟に対する真実な奉仕者を必要としている。そして、この共同体に欠けているものも、前者ではなく、後者なのである。
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その人がどれだけの信頼を得るかは、彼が意のままに用いることのできる何らかの特異な才能によるのではなく、イエス・キリストに対してどれだけ真実な奉仕をしているかによって決定されるのである。それゆえ、他者の魂をも配慮する牧者としての真の権威を持つ者は、自分の権威を求めず、神の言葉の権威の下に身をかがめ、兄弟たちの中の一人の兄弟であり続けようとする奉仕者イエス以外にはいないのである。ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、527f。
「意のままに用いることのできる何らの特異な才能」によって、信頼を得ようとし、権威を手にしようとするのは、この世の考えていることであって、教会はこのようには考えません。
教会では、ただ仕える、奉仕するということによって、信頼を得、権威をいただくようになるのです。
権力ならば自分の力で獲得するものかもしれませんが、権威は、周りからいただくものです。
罪人である人間は、真実に仕えることができません。ただイエスさまだけがそのようにしてくださいました。ですから真実に仕えようとする者は、ただイエスさまを見上げています。
(祈り)
神さま、仕える者にならせてください。