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光のかたちをとった悪

〔確固として立つのは誰か〕

2014年7月12日(土)

今日の時代においては、悪人と聖人とが混在しており、しかも彼らは人々の目の前に公然とみずからの姿をさらしている。
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真実を愛する人が嘘をつくことより、嘘つきが真実を語ることのほうが、もっと悪い。
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真実な者の弱さによる最大の暗さよりも、背反した者のもつ最大の輝きのほうが、さらに深い闇夜なのである。
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神の真理を単純に賢く見つめる目こそが、倫理的な現実を経験し、認識するのである。

ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、344頁f。

悪は、見るからに悪のかたち、暗闇のかたち、罪のかたちをもって私たちの目の前に登場するわけではありません。むしろ悪は、光のかたちをもってやって来るのです。光のかたちをもってやって来るので、私たちはその存在が語ることを、まるで真理のように受け入れてしまいます。そうして私たちは真理の側についていると思いこみながら暗闇の中に落ちこんでいくのです。
それは自分の中に自分の作り上げた基準をもっていて、その基準によって世界を判断しようとするから起こる問題です。
神さまの真理は私が自分の中に作り上げた基準によって量るのではなく、自分の外側にあるもの、すなわち神さまのお言葉によって量らなければなりません。神さまのお言葉である聖書のみことばによって量らなければなりません。

(祈り)
神さま、あなたの真理を単純に賢く見つめる目を私に与えてください。


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