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親はただ期待するしかない

「親はただ期待するしかない。祈るしかない。子供たちが必要としている精神的な支えを与えてやれたと。価値感や勇気を教えられたと。子育てって、結局そういうことなのよ。子供に代わって闘うことじゃない。子供が自分で闘っていくための準備を整えてやることなの。自分で判断すること、自分の頭で考えることを教えることよ」

486頁

ジェフリー・ディーヴァー、『ロードサイド・クロス』、池田真紀子訳、文藝春秋、2010年10月30日発行

4人の子育てを経験することになったのですが、子育ての難しさを感じています。「子供に代わって闘うことじゃない」という言葉は心に留まりました。そうなんですね。親は子どもに代わって闘ってしまいたくなるものなのです。でも子どもに代わって闘ってしまうと、子どもは闘う力を発揮できないのです。子どもは闘う力をもっているのだと思います。それが発揮できないと結局闘う力を見失ってしまうのではないでしょうか。それを取り戻させるためには長い時間がかかるのかもしれません。

子どもが持っている闘う力は、個人差がありますし、個性があると思います。一様の力をもっているのではないでしょう。得手不得手があります。その子にあった力を発揮できる場面を見出すことは親の役割かもしれません。まあそれも子ども自身が見つけていけるのがよいのだと思いますし、結局親の役割は、その道のりを同伴することか、あるいは見守ることぐらいでしょうか。

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