リーダーの型と部下の成熟性の間

ハーシーとブランチャードは、リーダーの型と部下の成熟性の間に、つぎのような適合的な関係を見いだした。まず最も未成熟な部下、つまり能力にも意欲にも欠ける部下には、指示・命令口調型で臨むしかない。能力には欠けたままでもまず意欲が高まってきたら、説得型(Hi-Hi型)で接して、指示もするし、関係も大事にするのがいい。逆に、能力は高いのに意欲の乏しい部下には、参加型で接するのがいい。高い能力も高い意欲も共に備えた成熟した部下に恵まれているときには、部下に完全に委譲して任せても大丈夫何ので、委譲型(delegating)で接するのが適合している。

金井、『リーダーシップ入門』、295ページ

牧師の信徒に対する接し方は、教会という現場では自ずと委譲型で接するのが適合しているように思います。最初はそうでなかったとしても最終的には委譲型を目指すべきではないかと思います。

そのためには信徒を信頼しなければなりません。また信徒の賜物を発見し、信徒の意欲が高まっていくように祈らなければなりません。

これは牧師が奉仕の面で楽をしようというのではまったくありません。ちょっと冗談ですが、自分でやった方がどれだけストレスがなく上手に行くだろうか(そう思っているだけですが)という場面がないことはないです。委譲すること、そのために信徒を信頼することは、牧師にとっては大きなチャレンジなのかもしれません。牧師自身の信仰が、愛が問われるところではないかと思います。

信じてゆだねる牧師でありたいと思います。


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