(1)規則に決められた事柄にあなたが従うことをやかましくいいますか
(2)あなた方の仕事に関してどの程度指示命令を与えますか
(4)仕事量のことをやかましくいいますか
(5)所定の時間までに仕事を完了するように要求しますか
(6)あなた方を最大限に働かせようとすることがありますか
(7)あなたがまずい仕事をやったとき、あなた自身を責めるのではなく仕事ぶりのまずさを責めますか
(10)仕事の進みぐあいについての報告を求めますか
(12)毎月の目標達成のための計画をどの程度綿密にたてていますか
(出所)三隅二不二、『リーダーシップ行動の科学』、有斐閣、1978年、96-97ページ、100-101ページより。
(金井、『リーダーシップ入門』、214ページ)
P行動(パフォーマンス)を「測定する質問項目」ということで上げられていました。
この項目のような言動が「上役」に見られるということがP行動があるということでしょうか。牧師と信徒の関係に当てはめてみると、信徒にとって牧師さんが上記のような形だけで接してこられるとちょっと辛いような気がしますね。そういう意味では牧師は信徒にとって「上役」ではないのですね。
このようなP行動だけでは信徒は疲弊してしまうのでM行動があるということと考えることができますが、それではどこか「あめとむち」という感じで少なからず教会にはなじまないような気がします。P行動をその意味を失わずに、教会の文化、雰囲気、牧師のアイデンティティにそって行うことができれば素晴らしいのではないでしょうか。
「勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい」(ローマ12:11)
「喜ぶものといっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」(ローマ12:15)
この2つの聖句を心に思いうかべながら上記の質問項目を考えてみるといいのではないかと思いました。例えば、
(1)神さまのみこころの内に定められた事柄にあなたが聞き従うことができるように祈ってくれていますか
(2)主が喜んでくださる信仰生活のために具体的な指導をしてくれますか
(4)定期的なデボーション、隣人への奉仕活動、地域社会への貢献のために祈ってくれていますか
(5)諸活動について定期的な反省のための話し合いを設定しますか
(6)信徒がいきいきと信仰生活を送るために祈ってくれていますか
(7)奉仕における失敗や信仰生活の諸問題を、個人の問題とあきらめるのではなく、新しい出発をするように共に祈ってくれますか
(10)信仰生活の状況について共に分かち合いますか
(12)週日の計画、月間予定、年間計画が見える形で分かち合われていますか
思いつきなので充分ではないと思いますが、こんな感じでしょうか。続いて考えていきたいと思います。