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神の権威

『あなたを健康にしてあげることは、私の力にあまります。ただ、あなたと一緒に癒やすことのできる方のもとに赴きたいと思います』。そして、全く無造作に救い主に私の悩みを訴えてくださいました。祈りはこれ以上簡潔な祈りはないし、これ以上人間的な祈りはないと思われましたが、その祈りは、夕立が音を立てて落ちるように、私のからだを貫きました。私は臨在される神の権威の前に膝をかがめました。

ヨーハン・クリストフ・ブルームハルト

ディーター・イージング、「第3章、ヨーハン・クリストフ・ブルームハルト」
C・メラー編、魂への配慮の歴史10、19世紀の牧会者たちⅡ、日本キリスト教団出版局、2003年6月24日発行、126頁。

癒しを必要としてブルームハルトのもとを訪れたひとりの人物の言葉です。

さまざまな必要を持って教会に来られる人々に対して、牧師の成すべき努めは、その人に向き合いその必要に答えることではなく、その人と一緒にイエスさまの方向を向きともに祈ることです。その人が神さまの方向を向くことができるように導くことです。
これが分かっていないと自分が神になってしまったり、逆に落ち込んでしまったりします。いずれもキリスト者としての健やかな信仰生活とは言えません。


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