京都の美術館で開催のルーブル美術館展より。
第3室の「4人の福音書記者」は圧巻です。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネがそれぞれの表情で福音書執筆に魂を注いでいる姿が描かれています。史実として4人がそろって執筆をすることはなかったと思いますが、イエスさまの公生涯が記されている福音書が4人によってそれぞれの角度から記されていることは、福音を立体的に理解するためにとても重要なことでしたので、このように執筆者4人が同じ画面に描かれていることに深い意味を感じました。
構図としては3人の高齢の男性に取り囲まれるように白い衣をまとった年若い男性が執筆に向かっています。この美術展による解説でしょうか、作者名、題名の札に短いコメントがあり、この白い衣の年若い福音書記者を「ヨハネ」と説明していました。マタイとヨハネは12弟子で年齢はイエスさまとほぼ同世代。それに対してルカは使徒の働きに登場するパウロと伝道旅行をした医師。その伝道旅行に同伴した青年としてマルコが登場します。つまり年齢順としてはマタイ、ヨハネ、それに続きルカ、そして一番若いのがマルコということになります。とするとこの絵の白い衣の青年はマルコと考えるのが順当ではないかと思いました。それにもかかわらずヨハネとしているところには何か深い意味があるのでしょうか。
帰りにショップでこの絵はがきを買おうと思ったのですが、あいにくありませんでした。あまり注目されていない絵なのかもしれません。しかし私は大いに心にとまりました。