この夏から秋にかけて京都の美術館でルーブル美術館展を開催しています。第3室に展示されている『大工ヨセフ』はポストカードなどにも利用されていたような記憶がありますが、大工仕事に精出す父ヨセフを助けるようにイエスさまがローソクをかざしておられます。ヨセフのまなざしは見守るイエスさまに向かい、それを受け止めるようにイエスさまのまなざしが絡みます。ローソクの明かりが暗闇の中でひときわ輝いています。
それにしてもイエスさまの手にするローソクはヨセフの頭の真下にあるように見えてなりません。この角度ならばローソクの熱がヨセフのおでこのあたりを焦がすのではないかと思えてきました。そうとすると、イエスさまに向かうヨセフのまなざしが語らんとしていることは、「もうちょっとローソクを向こうへやってくれ。頭が焦げる。」ということではないかと想像がふくらみます。