4 牧会者への牧会
1、教会がキリストのからだであるなら、教会に仕える者はお互いに離れ難く結びついている。〔牧師にとって〕ほかの牧師は仕事上での仲間(Berufskollege)ではなく、兄弟(Bruder)である。キリストのからだに受け入れられ、キリストのからだに仕える兄弟としての交わりの中に、われわれは置かれている。この兄弟としての交わりは、お互いを助け、お互いを担い支える。そのことは、共同の奉仕者と教会の本質から出てくることである。
ボンヘッファー、『説教と牧会』、森野善右衛門訳、新教出版社、1975.3.31発行
私のように小さな教会の牧師は、毎日のいわゆる仕事をほぼ一人で考え一人で取り組んでいます。しかし小さいながらも団体に属していますので月に2~3回は他の先生方とお出会いするときがあります。団体の行事や取り組みは他の先生方との協力の中で行っています。そういうときに、共に労する先生方は、単に仕事上での仲間ではなく兄弟であるとボンヘッファーは言いました。本当に大切なことだと思いました。
どうしても教会のための奉仕となるとそこにいる信徒の皆さんが相談や共に祈る仲間になります。そこで親しく兄弟姉妹であるという感覚をいただいています。しかしよくよく考えてみると牧師でなければ理解することの出来ない悩みや苦しみがあるのも事実です。それは信徒の皆さんに甘えることがゆるされないところのように思えます。牧師や宣教師の先生方と分かち合い、祈りあうことの大切さをあらためて考えさせられました。